外宮・稲荷宮
外宮・稲荷宮・向拝宮
外宮とは
家の中に祀る内祭用の神棚に対して、外に祀る祠(ほこら)を外宮(そとみや)といいます。
外宮は向拝柱(ごはいばしら)が付いている造りが多く、向拝宮(ごはいみや)とも呼ばれます。
外宮を祀る場所は、南向きか東向きになる場所がよいとされています。
外宮に稲荷神(いなりしん)を祀る場合は、稲荷宮(いなりみや)とも呼ばれています。
稲荷神は稲荷大明神ともいい、お稲荷様・お稲荷さんの名で親しまれて、農業神・商業神・屋敷神など福徳開運の万能の神として祀られます。
全国で稲荷神を祀る神社寺院は多いですが、京都の伏見稲荷大社と、妙厳寺と称する曹洞宗の寺院である愛知県の豊川稲荷が有名です。
どちらも商売繁昌・家内安全・開運出世などの守護神として信仰を集めています。
外宮の材質
神社建築は、伊勢神宮のように桧の素地を活かしたものから極彩色のものまでありますが、外に祀る家庭用の外宮は、桧や欅の素地を活かした白木造りで作られています。
木地の種類としては、木曽桧に代表される桧や欅がほとんどで、屋根は銅板葺きが用いられます。
外宮の種類
- 板宮造り
- 流れ屋根造り
- ほこら宮
- 八幡宮
- 地蔵堂
- 鞘建宮(さやたて宮)
- 極上八幡
外宮の取付け方法
- 石台座に外宮をのせて位置を決める。その際、前方はお供物を供えるので後方よりもあけておく。
- 付属の「押え木(横木)」を外宮の床下後方より入れ、台座の中央近くに置いてボルトの取付け位置を決める。
- ボルトの取付け位置が決まったら、外宮を一旦降ろし、アンカーボルトを埋め込んでコンクリートで固定する。
- ボルトが固定されたら外宮をのせ、「押え木(横木)」をボルトに通して、上からナットで締めて外宮を固定する。
初午祭
稲荷神(いなりしん)は五穀豊穣、開運出世、商売繁盛のご利益があるとされ、全国津々浦々の稲荷社をはじめ、家の屋敷神(やしきがみ)としても祀られています。
二月最初の午の日に、京都の伏見稲荷大社をはじめ全国各地の稲荷神社では初午祭がおこなわれます。
初午の日は、和銅四年(711年)二月のこの日に稲荷神が初めて三ケ峰(稲荷山)に降臨されたことに因むもので、このことが稲荷神社の総本社である伏見稲荷大社の鎮座の由来ともなっており、全国の稲荷神社では特に重要な日として祭事がおこなわれています。
初午の行事は、中世からの稲荷信仰の普及とともに庶民の間で全国的に広まり、現在でも商売繁盛・事業繁栄といった御利益などを願う参詣者で各地の神社が賑わいます。
稲荷神は、後に仏教の荼吉尼天(だきにてん)と習合したため、愛知県の豊川稲荷など仏教系の稲荷祠のほか、家庭や企業でお祀りされている稲荷社などでも初午の行事が盛んにおこなわれています。
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